マツムシソウ目とは?

被子植物の系統と分類

ここでは、マツムシソウ目の植物の紹介をしていこうと思います。<随時更新予定>

このページでは最新のDNA情報に基づいたAPGⅢ植物分類体系を用いております。
日本の図鑑で最も用いられている新エングラー体系とは大きく異なっています。

被子植物の系統

マツムシソウ目を紹介する前に、被子植物全体の系統について軽くふれたいと思います。
近年、DNAを用いた被子植物の系統関係の推定が盛んに行われ、被子植物全体の大まかな系統関係が分かってきました。
下に被子植物全体の系統樹を載せます。

<被子植物は3つのグループから構成されている!>

被子植物の系統は、単子葉類、真正双子葉類、そして、それ以外の原始的な被子植物をまとめた基部被子植物(*注 近縁な集まりである単系統群ではありません)の3つに分けられます。
少し前まで単子葉植物と双子葉植物と2つに分けていたのを記憶しているかと思います。
しかし、双子葉植物は単系統(近縁な種の1まとまり)では無く、単子葉類によって隔てられた基部被子植物と真正双子葉植物類の異なる2つからなることが分かりました。

真正双子葉類には、さらに大きくマメ類やアオイ類が属するバラ群やシソ類とキキョウ類の属するキク群があります。
このページで紹介するマツムシソウ目は、真正双子葉類のキク群、キキョウ類に属する植物群で、被子植物の系統的に見ても比較的新しい植物群です。
キク群はキキョウ類の他、シソ類も含まれる植物群です。

一見、合弁花(花弁が合着して1つになってる花)の集まりのように見えますが、実際には離弁花(花弁が1つ1つに分かれている花)とされていたセリ科やミズキ科などが含まれています。 一方で、ウリ科はマメ類に属しており、一概に合弁花の集まりでは無いことも分かっています。

さて、マツムシソウ目の近縁な植物には、同じキキョウ類に属する、キク目、セリ目、モチノキ目などがあります。

余談であるが、確かにマツムシソウ目の植物マツムシソウの花を見るとどことなくキクっぽく見えますよね。

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